常習犯・累犯の加重処罰規定及び常習累犯窃盗罪に対する批判的検討(3)について


2023年1月10日

東海法学63号に、当会会員による論説を掲載して頂きました。

常習犯を加重処罰する構成要件の規定、累犯加重規定、及び常習累犯窃盗罪の規定に対する、批判的な検討をするものです。

(3)である本論文では、(1)(2)の検討を踏まえ、常習累犯窃盗罪(盗犯等防止法3条)の制定経緯や加重根拠を検討し、最終的には廃止の提言をしております。

また、本論文では、依存症の理解を前提に、クレプトマニア(窃盗症)に対して、常習累犯窃盗罪の規定を適用することの問題点を指摘しております。

このほか、簡単にではありますが、アメリカ及びドイツにおけるクレプトマニアに対する刑事法制を紹介し、日本法への示唆も検討しております。

ぜひご参照ください。

論文:

http://lgcj.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/常習犯・累犯の加重処罰規定及び常習累犯窃盗罪に対する批判的検討3.pdf

※ なお、104頁にある「条件反射法」は、「条件反射制御法」の誤字です。

以上